臨床心理学科

「こころの健康」を支援する人材を育成

「こころの健康」を支援する専門家になるために、また自分自身のため、社会人として生きていくために。臨床心理学の学びを通して客観的に問題を理解する視点、人と関わる基本的な態度、そして倫理観を身に付けます。第一線の臨床心理士有資格者を中心に、質の高い教育を展開しています。

社会福祉法人HOP 採用2016年3月卒業
平 沙菜恵さん(札幌新川高校出身)

精神保健福祉士の資格を取得し、幅広く障がい者支援に携われる職場へ。ガクインでの学びが実を結びました。
高校時代から人のためになる仕事がしたいと考え、障害者支援の道に進もうと入学しました。精神保健福祉士(PSW)の資格課程があることと、学費が安いことも理由のひとつです。心理学は裾野の広い学問で、授業はどれも興味を惹かれるものばかり。特に4年次の夏休みに2つの施設で行った、「精神保健福祉援助実習」は貴重な体験になりました。4週間は精神病院で患者さんの個別支援計画を立て、2週間は支援施設で利用者の方と一緒に作業も。初めての経験で戸惑うこともありましたが、相手のための支援とは何かを考える良い機会になりました。就職活動はこの実習が終わってからスタート。キャリア支援課に何度も通い、その度に職員の方が親身に相談に乗ってくださったので心強かったです。内定先はキャリア支援課の紹介で、まず事業所を見学。利用者と職員の方との楽しそうな様子が印象的で、迷わず応募しました。無事合格できたのも、面接指導をしていただいたキャリア支援課のおかげです。また3月にはPSWの国家試験にも合格。一緒に勉強し励まし合う仲間がいたガクインだからこそ、掲げた目標を達成できたと思います。

就職内定までの流れ

1年
オープンキャンパスでガクインを訪れた際、図書館などの学習環境が整っていることにも惹かれ、AO入試で入学。心理学の基礎を学ぶ。

2年
必修科目をなるべく多く履修。臨床心理士の資格取得を視野に、大学院進学を目指す。

3年
大学院進学か就職か、気持ちが揺れ動く。PSWの資格取得に備え、必要な科目を最大限履修。演習や実習を通じ心理学の奥深さを体感。

4年
早く社会に出て活躍したいと、就職することを決意。10月に社会福祉法人HOPを見学し、新規採用に応募。面接を経て内定通知を得る。PSWの資格試験にも合格。

Points

学科の特徴

大学入学を機に「人のこころを支援したい」「自分の可能性を見つけたい」と希望する学生を「育てる」のが臨床心理学科。学生の目標や個性は一人ひとり違いますので、できるだけ適合した学びを考え、基本的な人間力と共感力を伸ばしていきます。医療、福祉のみならず、教育と司法も含め、幅広く包括的に臨床心理学を学べるカリキュラムが特長です。その分、進路の選択肢も広がっていきます。臨床心理士・精神保健福祉士などの資格職、法務教官・児童相談所職員など心理領域の公務員、さらには企業や施設における地域貢献などを、進路のモデルとしています。講義・実習・ゼミナールを通して、自分の強みを発見してください。
臨床心理士を目指す最適環境第一種指定大学院との一貫教育
臨床心理士を目指す学生により良い学びを提供するため臨床心理学科では、臨床心理学研究科と密接に連動した学習プログラムを構築。学部生を積極的に受け入れる「学科内特別選抜入試」も行っています。臨床心理学研究科は、修了後実務経験なしで臨床心理資格認定試験を受験可能な第一種指定校です。北海道では臨床心理士養成施設として最初にできた歴史のある研究科であり、数多くの臨床心理士を輩出しています。
卒業と同時に、精神保健福祉士(国家試験受験資格)取得可能
精神保健福祉士は精神障害者に対する相談や援助に携わる人の国家資格です。本学科で精神保健福祉士資格取得のための課程を選択し、所定の単位を修得すると受験資格を取得することができます。北海道の心理学関連学科では本学を含む2校だけです。資格取得者は精神科を持つ病院や地域の社会復帰施設に、相談員や指導員として勤務しています。臨床心理学科はこれまでの7年間で62名が資格を取得し、主に北海道・東北地方で活躍しています。
実感する、肌で感じる体験型実習科目を重視
「こころ」を理解するには、講義だけでは不十分です。臨床心理学科では、さまざまな体験型の実習科目を設定。カウンセラー役とクライエント役を交互に行うロールプレイ、知能・発達・性格のアセスメント、観察・調査・実験で実際にデータを採取して「こころ」の仕組みを理解する実験実習、絵画療法、知的障害児(者)施設や少年鑑別所の見学を含む学外施設体験など「実感する」「肌で感じる」ことが学科教育の大きな柱です。「心理支援の専門職」になるための適性を考えるよい機会となる他、どんな職業でも必要とされる人間を観察する力、データに基づいて客観的に判断する力を養成する機会となります。「心理学は役に立つ、楽しい」を実感して下さい。
卒業後に活躍できる分野・職業
【行政・教育関連】
※公務員試験・ 採用試験合格が必要
●法務教官・技官 ●学校教員 ●児童相談所
●その他公務員
【民 間 企 業】●医療機関の精神保健福祉士 ●保育園 ●児童指導員 ●児童養護施設心理士 ●発達支援事業所 ●就労移行支援事業所 ●その他福祉法人職員・指導員 ●卸売・小売業 ●サービス業 ●運輸業 ●旅行業 ●その他
【臨床心理士】
※大学院修了後
●スクールカウンセラー ●医療・教育・福祉・司法の心理士
Image of Learning

学びのイメージ

カリキュラム Curriculum

3年次のタイムテーブル例
久保田 一輝さんの場合(4年生・滝川西高校出身)
「人のこころ」の勉強がしたいとガクインへ。施設や支援体制などを吟味して入学したんですが、その快適さは予想以上です。興味のある授業はすべて履修していますが、特に好きなのは実際の心理療法を体験しながら学ぶ「臨床心理学演習Ⅱ」。描いた絵を分析したり光る泥ダンゴを作ったり、同じ志を持つ仲間と学ぶ授業は楽しいです。将来は障がいや悩みを抱える人の理解者になりたいと考えています。それが福祉の支援職なのか、企業の人事部のような仕事になるかは未定です。

Pickup Curriculum

講義紹介

心理療法B(認知行動療法)
生活に身近なものとなってきた行動療法・認知行動療法の基本から、技法や臨床の実際までを幅広く習得。
行動療法・認知行動療法は、近年ますます我々の生活に身近なものとなってきました。子育て支援、特別支援教育、就労支援、メンタルヘルスなどに取り入れられているのです。「冷たい」「機械的」と誤解されたり、また実際一部の支援者がそのような面接態度で臨んでしまったりした時代もありましたが、現在では面接態度、セッションの構成など、多くの工夫がなされています。この授業では、行動療法・認知行動療法の基本的な考え方、技法、臨床の実際などについて習得できるようにします。
山本 彩教授

北海道医療大学看護福祉学研究科で修士(臨床心理学)、北海道大学教育学院で博士(教育学)取得。臨床心理士、精神保健福祉士、相談支援専門員。北海道大学病院精神科(非常勤)などを経て、2015年より現職。



裁判心理学
事件捜査、自白の信用性、被害者支援、加害者更生といった裁判に関連するトピックに、心理学がどのように貢献しているか、またすべきかについて考えます。アクティブラーニングによって、この分野の知識の獲得や理解だけでなく、思考力、表現力、主体性、協働性といった社会に出てから必要となる学力を育成します。
スクールカウンセリングの理論と実際
子どもの不適応行動の成り立ちおよびその心理的・社会的背景に焦点を合わせつつ、問題がもっとも表面化かつ先鋭化する「場」としての学校における事例について解説します。また、心理の専門家としての力量に加え、教育や学校システムの理解が求められるスクールカウンセラーの位置づけや役割についても学びます。
臨床心理学演習Ⅰ・Ⅱ
教員によって内容は違いますが、葛西ゼミでは「考え方や行動が変わる」ための理論と実践(認知変容・行動変容)によって、就活のための自己分析にも役立てています。後期にはダンスセラピーの基礎資格がとれる内容にしており、身体心理の両面に働きかける実践が好評です。明るく楽しいゼミです!
心理アセスメント実習
心理臨床の専門的道具である様々な心理検査を実際に取り組み、その施行、処理、解釈を試みます。各種の心理検査には各々の臨床的目的や意義があり、また長所と共に限界があることをレポートを通じて体験的に理解を深めていきます。心理的アセスメントの実際について多面的な見方を身につけていきます。

心理療法A
(探索的心理療法)
私たちの「心」には、普段は意識されていないような領域があります。それが無意識です。私たちは理由もわからず何かにとらわれたり恐れたりしてしまいますが、その背後には無意識が働いているのです。この講義では「無意識」をキーワードに、とらわれに陥ってしまう心理について「精神分析」という学問を中心にして学びます。
応用実習B
私達は言葉以外の手段で自分のこころや考えを表現することができます。この非言語的な手段を心理臨床の場で用いるのが「芸術療法」です。この実習では絵画や箱庭、ダンスで表現されたものはどんな意味を持つのか?また、これらを用いて表現すること自体がどのように心によい作用を与えるかを学びます。
精神保健福祉援助演習(基礎・専門)
精神保健福祉士(PSW)は、こころの病や精神障がいをもつ人々の相談援助を行う国家資格をもつ社会福祉の専門職(ソーシャルワーカー)です。この科目では、精神科ソーシャルワークにおける相談援助の実際を、グループワークや事例検討等を通して実践的に学び、実習や実務に生かします。
発達心理臨床A
いじめ、不登校、発達障がい、児童虐待、そのほか子どもの発達を取り巻く問題や課題は多岐にわたります。そして、とりまく大人や家族も日々悩み、また工夫をするものです。この授業では、そのような課題それぞれの知識を得て、そして子どもも家族も健やかに成長していくための支援や制度について学びます。

Seminar

ゼミナール

実践的な手法でコミュニケーション力を磨き、自分の内面も探ります。
専門ゼミナール
前期のゼミのテーマは「コミュニケーション力の養成」です。雑談の練習、グループディスカッション、適切な質問の方法、効果的な自己主張などのトレーニングを通じ、自分自身の考えを言葉で伝える方法を学びます。後期のテーマは「芸術療法」です。描画や様々な心理検査を通じ、気づいている自分・気づいていない自分について考えます。前後期のゼミを通じ、大学院入試や就職活動の面接で自分自身を正しく相手に知ってもらうスキルを身につけます。
佐野 友泰 教授
臨床心理士。明星大学大学院人文学研究科心理学専攻博士課程単位取得満期退学(心理学博士)。東京都スクールカウンセラー、育英短期大学保育学科専任講師を経て2004年より本学専任講師に。2011年、教授に就任。日本心理臨床学会、日本芸術療法学会、日本教育心理学会ほか学会でも活躍。


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